銘柄紹介&就活生へ:日産化学
今日は東証一部上場企業の日産化学について紹介します。
会社詳細
2018年9月28日時点
株価 6000円
配当利回り1.3%
予想PER31倍
実績PBR5.1倍
時価総額9000億円
2017年売り上げ1934億円
2017年営業利益18.1%
目標配当性向40%
目標総還元性70%
株主還元に非常に積極的と言えるでしょう。
セグメント
化学品、機能性材料、農業化学品、医薬品の4つです。
「精密有機合成」技術を主として
稼ぎ頭は液晶フイルム&動物薬で稼いでいる会社です。
営業利益18%からわかるように高付加価値製品開発を重視しており、研究開発費は売上高比8-9%と高い。
会社の未来
このままでは先行きは厳しい。
新事業がうまくいくかどうかにかかっている。
足元の業績は非常によく、あと5年は業績を伸ばせることと思います。しかし、10年後20年後の未来は見えてきていません。
それはなぜか?
3つ理由をあげます。
・稼ぎ頭の液晶フイルムは液晶から有機ELへの転換が進んでおり、市場は大きく縮小していく。
・動物薬はブラベクトの次の剤が出ておらず、あと5年程度でパテントクリフが起こる。
・研究開発費が高すぎる。業績が良いときは問題ないが、多額の研究開発が必要な事業は一度会社が傾けばそこで終了する。
成長エンジン
農薬事業は世界的に利益が出にくくなってきました。
農薬は衰退していきます。次の動物薬が出せるか。
生体材料分野、イメージセンサー分野の市場獲得をできるかにかかっています。
残念ながらまだ芽が出る兆しはありません。
さいごに
足元の業績が良く株主還元にも積極的であり、5年以内の投資ならオススメの企業になっております。
20年後は現在の事業では成り立たないので就活生にはオススメしません。